忘れないうちに、記事だけでも残しておこうと思ってね。
この大学院はScienceやNature、PNASなんかが大好きでよく出題されていたよん。臨床にいるとなかなかこの手の文章は読まないんだけれど、今回はCOVID-19の話だったね。
作者のAmy Maxmenは、エチオピアでの人類学的な研究ののち、サイエンスライターとして活躍している方だったよ。NatureやNational geographic, Newsweekなんかで記事を書いているんだね。COVIDの前はEbolaでも仕事をしているんだね。
さて、Natureのこの記事では、日本語で言うところの緊急事態宣言、PHEICというのがWHOの提唱している宣言の名前なんだけれど、聞いたことない。。。‘public health emergency of international concern’の頭文字なんだけれど、臨床医も政治家も「?」だったらしい。もちろん、発令のタイミングも大事ではあるけれど、PHEIC発令されましたといってもほとんどの国が「は?何それ?」みたいになって無視していたんだって。周知がされていないほうが問題だったのでは?という見解だね。EmergencyやPandemicに比べてPHEICはsexyじゃないって(どこぞの政治家も使っていたな。Pandemicがsexyなwordとは思わないけどね)!
いよいよ”Pandemic”なんて言葉がインタビューなどで非公式に使われるようになって、やっと事態の重大さが認識されたんだ。。。最初からPandemic(の危険大)って言ってくれればいいのだけれど、Pandemicという言葉が独り歩きしてパニックを起こすのが嫌で使っていなかったらしい。
PHEICっていっても誰も聞いてくれないので、国や地域ごとに危険性を色で識別できるようにするよう改革が行われているらしいよ。あとはWHOも勧告はできるのだけれど、強制力はないんだって。。。お願いはできるけれど、違反した場合の罰則なんかはできないんだ。あとは、どうしても寄付金が多いところや情報公開を積極的にしてくれるところに忖度(いい顔)するよね。だって人間だもの(これは書いてない)。”silver bullet(根本的な解決方法)”はないんだって、嘆いているね。
WHOの勧告はエボラの際も守られてはおらず、人間社会をコントロールするのは難しいね(先に書いたように筆者はEbolaでも取材して記事を書いているからね)。どうしたらいいのだろうか。。。理論的に人間は動かないものね。大抵の決断は、System 1といってほぼ直感で決めているしね(^^)/。System 2を使ってじっくり考えて理論的に決断するのは脳が疲れてしまうんだよね。医療はいつも応用問題ばかりだね(某T沢先生の言葉)。僕らには何ができるかな?
治療やワクチンの話が出るのかと思って予習したのに面喰ったな。。。NEJMもPerspectiveなんかがスラスラ読めればいいのかな?学術論文と違ってあまり型がないんだよね。。。日本語でもこういう文章は苦手なのにな。文系の力(読解力、表現力)が欲しい今日この頃です。
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