Humor studies オリジナル論文④

Lorelei Lingard “Language matters: towards an understanding of silence and humour in medical education.” Medical Education 2013: 47: 40–48

Abstract

OBJECTIVE 本稿では、医学教育における言語問題について、特に2つの非公式な言語習慣である「沈黙」と「ユーモア」に注目し、科学の現状を考察している。沈黙とユーモアは臨床研修の場に広く浸透しているが、それについて明確に言及されることはほとんどない。

METHOD この論文は、私たちの分野におけるこれらのトピックのこれまでの取り扱いを考察し、哲学、社会学、人類学、言語学、修辞学など、他の分野からの沈黙とユーモアに関する研究成果を紹介するものである。特に、医学教育におけるサイレンスとユーモアに関する精緻な研究課題のための理論的・方法論的可能性を抽出することに重点を置いている。

RESULT この2つの言語実践は様々な形をとり、様々な社会的機能を果たしている。沈黙とユーモアのエピソードは、人間関係や制度的な文脈と密接に結びついている。権力はしばしば中心的な役割を果たすが、予測できるものではない。

CONCLUSION 豊かな理論的・方法論的基盤が存在する。 論理的基盤が存在し、その上に立って沈黙とユーモアをめぐる研究課題を精緻化す を研究するための豊富な理論的・方法論的基盤が存在する。を研究するための豊富な理論的・方法論的基盤が存在する。このような研究は、以下のことを約束するものである。沈黙とユーモアの貢献をより完全に明らかにする。ユーモアが臨床研修の場における社会化にどのように貢献するかを明らかにすることが期待される。

2022/9/25 追加

Translated with DeepL

Laughing matters

‘A sense of humour is the only divine quality of man.’ ユーモアセンスは人間の唯一の神的資質である。
Arthur Schopenhauer

‘Our sincerest laughter with some pain is fraught.’ 心からの笑いには痛みが伴うものだ。
Percy Bysshe Shelley

ユーモアや笑いは同一の意味とは言えないが、ここでは同様のものとして扱う(私も違いが判らないw)。

医学教育の文脈での最初の研究は精神科のカンファレンスでのユーモアの観察から始まった。現在では、プロフェッショナリズムへのユーモアのインパクトについて探求している(ParsonらやWearら)。またidentity workにおける臨床を教える際の相互作用についてのユーモアの役割についても探求されている(?)。

医学教育以外のところで研究は進んでおり、哲学、文学や芸術で見られる(プラトー、アリストテレス、ベルクソンなど)。文脈に密接にかかわっている。ある笑いがある場面で通じても、それが別の場面ではうまくいかないことがある。相手がこちらの笑いの誘いに乗ってくれたり乗ってくれなかったりするように。腎臓内科のコンサルタントにジョークが結びつきの構築に効果的な戦略であるとしている。

どんな影響があって、なぜ使うかは魅力的だが、複雑な問題だ。相手がユーモアに乗るか乗らないかは、何が決めているのだろうか?医学教育分野では、感情の管理ツールとして、会話を通じて親密さを向上させる手段として、ストレス軽減の戦略として、強い文化のすれ違いを修正する方法として、社会的な相互作用にスポットを当てている。

性差とユーモアに関する研究もある。

笑いに関する様々な学説があるため、理論や方法論も多岐にわたる。心理学や行動学者のアプローチは不調和解決モデルに立脚し、ある状況の中でユーモアを見つけるようにする認知過程を強調する。社会学的なアプローチは、ユーモアや笑いの機能(衝突の解決やチーム標準化へのコンプライアンスの強化など)を強調する。この場合は、笑いのエピソードの観察やインタビューを通じて質的量的な分析ツールを適応するスタイルとなっている。これに反して、社会構成主義者のアプローチはユーモアを成熟した意味を成す形として扱っている;実際的な機能、例えば、(2人の)話者が直面している脅威を軽減するためのユーモアの役割。これらのアプローチは自然発生している会話をレコーディングして、会話的なまたは談話分析を用いて微細に分析する。声の調性、速度、感嘆詞など(Holmesら)。

私見

方法論の箇所は1パラグラフだが、とても有意義だった。沈黙や笑いも言語であるというレトリックは会う人と会わない人がいるのでは(ちょっと面喰った~)?

・心理学的アプローチ:認知過程の解明

・社会学的アプローチ:笑いの機能にフォーカス(インタビューの質的分析)

・社会構成的アプローチ:問題解決としてのユーモア(同上?談話分析;言語学的アプローチ)

社会学的なアプローチがいいかな~?方法論は1対1対応なんだろうか。。。

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