Humor studies オリジナル論文⑭

Ifra Shahid and Saima Ghazal. Humor as a tool to Teaching Effectiveness. Journal of Behavioural Sciences, Vol. 29, No. 1, 2019.

Humor研究の中では比較的新しい2019年の論文。Ifra先生は学部4年生の時に書いたのかしら?Saima先生は心理学の中でもLeadershipに詳しい准教授の先生でした。背景はちょっと後回しね

Method

デザイン:Correlational cross secitonal design(相関関係を見る横断研究)で教師の使うユーモアが学生の教育効果のRatingとの関連を調べる。

Outcome:教育効果(モチベ、講義への参加、不安の軽減、思考の刺激、ポジティブな学生教師関係)

Sample(P)

Lahoreの私立や公立の大学生(20-25歳(中央値20.46、標準偏差2.40))を対象、50%が男性、50%が公立の学生で、83%が卒前プログラムに在籍、GPAの平均は3.24だった。

各学生は2人の教師に点数をつけた。(教師の)1人目は、学生がユーモアを授業中に使うと考え(漫画や面白くって興味ある手法がある)、2人目は使用しない(主観的な評価)。200人の教師の点数を得た。教師の教師平均年数は6.5年で、40%の教師はPhD、60%が女性、71%が結婚していた。すべてのデータは学生より得られた。

Measures

Student’s Opinion of Teaching Scaleが使われた。最初のパートでは、質問は6つのサブパートからなる。1つ目はユーモアの使用の程度を(item1-8)、2つ目は学生のモチベ(item9-13)、3つ目は講義への参加を創造(item14-18)、4つ目は学生の不安軽減(item19-23)、5つ目は思考や興味を刺激したか(item24-27)、6つ目はポジティブな学生教師関係の築き(item28-31)であった。二番目のパートでは学生の一般的な教師のrating(4items)とした。

Table.1をコピペね。

この質問は高い信頼性(Cronbach’s alpha=0.92)があった。サブスケールは許容~良好な信頼性があった(0.60-0.80)。これに並行して、学生と教師に背景情報を聞き集めた(年齢、性別、資格、経験、学生GPA)。

Procedure

インフォームドコンセントをとって、許可を取った。学生は自分の学部の2人の教師(一人ははユーモアを使う人、もう一人はユーモアを使わない人)について質問紙を埋めるように依頼された。質問紙にこたえるのに平均約20分かかり、全体の返信率は87%であった。SPSSで解析した。

Results

まず初めに、記述統計と信頼度の分析を行った。Student’s Opinion of teachingのスケールはCronbachが0.86-0.96であった。教育効果はCohen’s dは、large effect sizeであった。すべての項目でユーモアを使用する先生の方が、点数で上回った。

Table.2のコピペ

さらに、ユーモアが教育効果のサブスケールの点数上げる主要因と仮定した。(単変量解析では)相関係数は0.67であった。線形回帰分析では(多変量解析)、すべての項目で優位に上げる方向に働いていた。

Table.3のコピペ

Discussion

私見

教育の効果判定としての質問紙が使用されているのは、勉強になった。各々の項目が独立ではないような気がするのだが、Validationもされているのならば良しとするか。。。孫引きして読まなくては。

学生が2人の講師を選んでユーモアありとユーモアなしを主観で選んでいるのは面白い(方法として妥当かどうかはおいておいて)。教師側の要素を多変量解析の中に入れているのかどうかは聞いてみたい。

Makewa, J. N., Elizabeth. R, & Genga, J. A. (2011). Teachers’ use of humor in teaching and students’ rating of their effectiveness. International Journal of Education, 3(2).

コメント

タイトルとURLをコピーしました