Su-Ting T. Li, et al. Factors Associated with Successful Self-Directed Learning Using Individualized Learning Plans During Pediatric Residency. Academic pediatrics 2010; 10: 124-30.
ST T. Li先生はUC david病院の小児科の先生、医学教育者でもあるんだ!サクラメントっていうカルフォルニア州の町にあるよ(州都なんだね、知らんかった)。きれいでいいな~。行きたいな~。
Methods
Study design/Subjects
webを用いた横断研究で小児科や小児/内科レジデントとそのプログラムディレクタを対象としている。プログラムディレクタを通じてレジデントをリクルートした。施設ごとの倫理審査を経て、レジデントのメールアドレスに調査を依頼し回答してもらった。アンケートのリンクがあり、2週間ごとにリマインダを送った。回答率は、プログラムに関してアメリカの小児、小児/内科プログラム数196個を総数として算出した。インセンティブは各プログラムの中から1名、ランダムに選択し少額の金銭が与えられた。
Survey Instrument/Study Variables
Primary outcomeは、もっとも最近のILP(Individual learning plan)の到達度合いの平均、Secondary outcomeは、最も重要な目標への到達度合いとした。1(全く進んでいない)-5(すべて到達)と5段階のLikertスケールで自己採点してもらった。
要因(交絡因子?Predictors)としては、レジデントとプログラムの特性によると考えた。
レジデントについては、背景(性別、PGY、サブスぺ(一般、専門、未決定)、研修病院の嗜好(大学、市中、未決定))、SDL(Self-directed learning)に自信があるか、SDLやILPに対する態度、学習スタイル、生涯学習への傾向についてが調査項目である。SDLへの自信は5項目(①自分の強みを同定できる、②改善が必要な領域を同定できる、③パフォーマンスを向上するために特定の目標を書くことができる、④学習目標を完遂するために効果的な計画を立てれる、⑤立てた計画通りに進んでいるかフォローできる)で各々5段階のLikertスケールでつけてもらった。ILPにどのように効果的に適応するかは学習スタイルにもよると考え、妥当性について以前に検討されている12項目からなるKolb Learning style Inventoryで測定した(4つのスタイルに分かれる:Converging(一点集中型)、Accommodating(順応型)、Diverging(拡散型)、Assimilating(吸収同化型))。生涯学習については、妥当性について以前に検討されている14項目からなるJefferson Physician Lifelong Learning Scale(各項目4段階)で測定した。
プログラムディレクタは、背景(病院規模、病院設定(大学、大学関連、市中))、ILPの使用について、ILPをサポートするプログラムの有無についてが調査項目である。これに加えて、背景には地理的要因(北東部、中西部、西部、南部)も加えられた。
Statistical analysis
SDLの効用(学習目標への完遂度合い、ILPを完遂した学習者への分析を制限、正確な回帰係数を算出するのに十分なバリエーションを表現する因子)と学習者やプログラムの傾向との関連を評価するために多変量線形回帰モデルを使用した。Primary outcomeについての異質性を記載するのに、また最終モデルがそれをうまく説明できるかについて、プログラム間やプログラム内のばらつきについて調整した多重回帰モデルと非調整のものを比較した。
Results
私見
ILPはあまりなじみがなかったんだけれど、目標到達に向けてSDLや生涯学習といった特性が関与していることがわかった。SDLを要因にもってきている研究だった。逆にあまり学習者の学習スタイルは関係がなかった。いろんなスケールが出てきて自分でも試したくなった。でもユーモアのユの字も出てこなかったな。。。
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